大山(だいせん)町は、人口最少県・鳥取の西部に位置し、中国地方最高峰である大山(だいせん)山頂から日本海に向かって扇状に広がっている人口約15,600人の町です。海から山までがひとつの町の中にコンパクトにあるため、豊かで多様な自然環境に育まれた一次産業が盛んで、水稲・ブロッコリー・白ネギ・二十世紀梨をはじめとした農業や、酪農・和牛・ブロイラー・豚といった畜産業が行われています。漁業では、沿岸漁業によって獲れるサザエ・ヒラメ・ハマチ・タイ・アジなどのほか、ウニ・板ワカメが特産品としても有名です。また、国立公園大山を中心として、開山1300年を迎えた大山寺や、西日本最大級のブナ林、日本海を望むスキー場など観光資源にも恵まれています。
▼大山町観光プロモーションムービー「僕らの町へ」
https://youtu.be/DHf5wSXKiFY
ここ数年では、若手の有志を中心とした、地域を盛り上げるさまざまな活動が行われており、国内 外からクリエイターを招聘して大山町に滞在し地域住民とも交流しながら制作する「アート・イン・レジデンス」や古民家を改装したコミュニティスペースの活用やシェアハウスの運営などをきっかけに、地域内外から人の行き来や移住定住が進みました。さらに、旧小学校区ごとに活動しているまちづくり団体「地域自主組織」によるイベントや、コミュニティスペースの運営、高齢者の移動支援など、様々な取り組みを通じて、地域の豊かなつながりが育まれています。
中国地方最高峰である大山山
サザエ・ヒラメ・ハマチ・タイ・アジなど海の幸も豊富
大山町は、2005年(平成17年)に中山町、名和町、大山町の3町が合併して誕生しました。合併10周年の2016年に取り組んだ住民参加による総合計画づくり「大山町未来づくり10年プラン」において、「楽しさ自給率の高い町へ」というビジョンを掲げ、地域住民と行政が共に大山町の未来について考え、実践する仕組みを築いてきました。また、2015年度からはじまった町営ケーブルテレビ「大山チャンネル」※では、「楽しさ自給率の向上」をテーマに、司会者・出演者・ナレーター・撮影・制作編集まで、すべて地域の人たちで作り上げる住民トークバラエティなど住民参加型の番組づくりを行っています。さらに、テレビの持つ特性を活かし、地域住民一人一人を「主役」にし、こどもから高齢の方々まで住民同士をつなぐ「テゴテゴプロジェクト」などの取り組みを進めています。
2021年度からは、第2期総合戦略を元に、首都圏の副業人材と協働した施策開発の取り組みや、ファミリーワーケーションの実証実験、町内事業者の人手不足の解消と多様な働き方の実現を図る「スキマ時間プロジェクト」など、これからの時代の働き方を見据えた取り組みにも積極的に進めています。
地域内外の人が行き交い、アイデアやノウハウ、そして行動力を持ち寄ることによって、地域の課題解決や新しい価値創出の取り組みが自発的に生み出されるような、住民が自らの楽しさを自給することができる町を目指します。
地域住民一人ひとりが「主役」です
番組はすべて地域住民の手で作り上げます
大山町の地方創生に関わる未来戦略のあり方を行政や住民と共に検討し、自身のアイデアと行動力をもって、実践的な研究に取り組む人材を募集します。現在進んでいる様々な取り組みを土台にして、町内外の人を巻き込み、繋げながら、新しい価値を創出する仕組み・プログラムづくりを推進する研究・開発・実践に従事していただきます。
こどもと楽しいプロジェクト
「楽しさ自給率の高いまち」を追求します