2019年8月4日(日)~6日(火)に、花巻市地域おこし研究所が取り組む「花巻の地域資源の活用と対話を取り入れたスポーツ合宿のまちづくり事業」の第一弾として、対話を取り入れた「意識を変え強くなる」ソフトボール合宿を実施しました。
本事業は花巻市の地域課題の解決を図るため、充実したスポーツ施設、温泉宿泊施設及び関係団体の地域資源を活用した事業の取り組みとして、スポーツ合宿を誘致し、交流人口の拡大と地域経済の発展を目的としています。
全国有数のソフトボール施設である石鳥谷ふれあい運動公園と観光資源である花巻温泉郷を活用するとともに、地域の高校・大学、ソフトボール協会等と連携し、花巻市独自のソフトボール合宿メニューを考えます。また、学校の部活動に参加する生徒は減少傾向で、かつ、部活動の時間も上限が設けられる中、効率的で主体的な活動が必要であり、そのためには「対話」を用いて目的を明確化し、それに対する活動内容の理解と組織の意思疎通を図ることが求められています。
こうしたことから、今年度の事業の取り組みは実証実験として、「失敗を恐れず挑戦する。選手が自ら考え行動できるように意識を変える。」対話を重視したワークショップなどを取り入れた高校女子ソフトボール部合宿を行いました。
今後、参加チームへの合宿後のアンケート調査等により、チーム力向上への波及効果や経済効果を検証します。
花巻市は2018年7月9日に慶應義塾大学SFC研究所と「地域おこしに関する研究開発の連携協力に係る覚書」を締結し、職員の通常業務と、花巻の未来に資する研究・開発・実践を両立できる「高度人材」の育成を仕組化することを目的として、「花巻市地域おこし研究所」を設置し、慶應義塾大学SFC研究所の助言と指導を受け、地域課題の解決方法や、プロジェクトモデルを考える場として、市職員が先頭となり、実践しています。その事業の1つとして、花巻の地域資源の活用と対話を取り入れたスポーツ合宿のまちづくり事業を実施し、効果検証を行っていきます。
本年4月には「花巻市地域おこし研究所」の2名の職員が大学院 政策・メディア研究科に入学し、「地域おこし研究員」として研究活動をしています。